ランディンページの基本事項とLPOのポイント

田中です。

ランディングページとは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときに最初に表示されるページのことです。

多くの場合、特定のキャンペーンやプロモーションに特化して作られています。例えば、オンラインショップの製品ページや、特定のサービスの申し込みページもランディングページの一種です。

また、そう思っていない人も多くいますが、ユーザーが検索からアクセスしたブログ記事もランディングページです。

ランディングページのデザインは、ユーザーが最初に目にするものなので、非常に重要です。ランディングページがうまく作られていれば、ユーザーの行動を自然に誘導し、期待する結果を得やすくなります。

ゆえに、ランディングページの設計には、ユーザーが迷わずに目的を達成できるような工夫が求められます。

現代ではランディングページが一般的になり、その中で、ランディングページをより効果的に機能させるために「LPO」という考え方が出てきました。

目次

LPOの基本概念

LPOとは何か

LPOとは「ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)」の略で、ユーザーがあなたのウェブサイトに最初にアクセスした際に表示されるランディングページを、より効果的にするための手法です。

LPOの主な目的は、ユーザーの関心を引き、最終的に何らかの行動を促すことです。この行動には、問い合わせ、商品の購入やサービスの申し込みなどが含まれます。

ランディングページは、通常は広告や検索結果などのリンクから直接訪れるページです。

そのため、訪問者が最初に目にする重要な接点となり、このページが魅力的であるかどうか、つまり、第一印象がビジネスの成果に大きな影響を与えるのです。

第一印象で勝負が決まる

ここは、私も一番神経を尖らせる部分です。

インターネットを使うユーザーは、非常に短い時間でページの内容を評価しているとされ、ある研究によるとユーザーはページにアクセスし、「そのページに興味を持つかどうか」をわずか0.2秒で判断すると言われています。

つまり、第一印象で、ページのデザインや内容がいかに魅力的であるかを理解してもらう必要があります。

そのため、ランディングページでは、最初に目にする要素が特に重要で、ページが表示された瞬間に、ユーザーの注意を引き、興味を持たせるためには、インパクトのあるコンテンツやデザインが必要になります。

ユーザーの興味を引き、次のステップへ進んでもらうためには、初見でのインパクトが決定的な役割を果たすということです。

ランディングページ制作の基本事項

前後の整合性を取る

広告や検索結果からランディングページに訪れたユーザーは、広告で見た内容とランディングページの内容が一致していることを無意識に期待しています。

例えば、特定のキャンペーンを紹介する広告を出した場合、そのキャンペーンの詳細をランディングページでもしっかりと説明することが求められます。また、異なる切り口の広告には、その切り口に対応したランディングページを作成し、それぞれの広告とリンクするようにすることで、より効果的なLPOになります。

もし広告で伝えられた情報とランディングページが異なっていた場合、ユーザーは違和感を覚え、ページをすぐに離れてしまいます。そのため、広告とランディングページの内容は常に一致させることが重要です。

ファーストビューに人の写真を使う

ランディングページで重要なのは、最初に目にする部分(ファーストビュー)で、どれだけ視線を引きつけられるかです。

人物の写真は、視線を引きつけやすいだけでなく、ファーストビューに配置された人物の目線を追う傾向にあるので、ボタンや重要な情報は人物の目線の先に置くように配置すると、ユーザーの視線を自然と導くことができます。

また、商品・サービスにより異なりますが、イケメンや美女の写真を使うよりも、一般的な人々の写真の方が、共感を呼びやすいという研究結果があります。

つまり、親しみやすさがユーザーの信頼感を生むため、過剰に理想化されたイメージよりも、リアルで共感しやすい人物を使う方が効果的です。

ページの読み込み速度を上げる

ページが表示されるまでに時間がかかってしまうと、ユーザーはすぐに離脱してしまい可能性が格段にアップするので、それだけでコンバージョン率が低下するリスクが高まります。

ページの表示速度はできるだけ向上させておくことが大切です。

画像やコンテンツをスクロールに合わせて表示させる「遅延読み込み」を使うことで、ユーザーがページにアクセスした瞬間に、素早くコンテンツを確認できるようになります。ページの表示速度を改善することは、ユーザー体験を向上させ、最終的にコンバージョン率の向上につながります。

コンテンツの信頼性を高める

ランディングページで重要なのは信頼性ですので、実績とお客様の声を載せましょう。これにより、ユーザーは安心して次の行動に移ることができるのです。

実績やお客様の声(Voice Of Customer)は、ページの信頼性を高めるための強力なツールとなります。

実際に製品やサービスを利用したお客様の声を掲載することで、他のユーザーがその製品やサービスを信頼しやすくなります。

特に、実際の使用者が語る「成功事例」や「満足の声」は、非常に効果的です。さらに、動画での証言があれば、加工が難しく、より信頼性を感じてもらいやすくなります。

コンバージョンボタンの最適化

コンバージョンボタンは、ユーザーが実際にアクションを起こすための重要な部分です。

このボタンが目立つ場所に配置され、かつクリックしたくなるような文言を使うことが大切です。ボタンの周りに、微細なテキスト(マイクロコピー)を加えることで、ユーザーの行動を促進することができます。

さらに、ボタンのデザインや配置にも注意が必要です。目立つ色や適切なサイズにすることで、ユーザーがボタンに気づき、クリックする確率を高めることができます。

スマホ最適化

もう当たり前のことになりましたが、スマートフォンでインターネットを利用する人が増えているので、ランディングページもスマホ対応必須です。

スマートフォンで表示したときに、ページが崩れたり見にくくなると、ユーザーはすぐに離れてしまうため、スマホでも快適に閲覧できるようなデザインにします。

テキストや画像の配置、ボタンのサイズなどをスマホに最適化し、どの端末からアクセスしても快適に操作できるようにしましょう。

フォームの最適化

フォームの項目はなるべく減らします。

フォームの入力項目数が多かったり複雑な内容の項目があったりすると、ユーザーは入力を途中で諦めてしまうことがあります。

そこで、フォームの入力項目は最小限に絞ることが大切です。例えば、後から追加の情報を求めることで、初めてのユーザーのハードルを下げ、コンバージョン率を高める方法などもあります。

シンプルなフォームでユーザーの負担を減らし、スムーズに次のステップへ進んでもらうのが効果的です。

フローティングボタンの設置

ユーザーがランディングページをスクロールしても、常に申し込みボタンにアクセスできるように、ページのある場所に固定で表示されるフローティングボタンを設置することもポイントの1つです。

これにより、どんな場所にいても、申し込みのチャンスを逃すことなく、ユーザーがすぐにアクションを起こせる状態を作ります。

また、ボタンのデザインにも工夫を凝らし、目立つように配置しましょう。

ストーリーを持たせる

ページ全体に流れを持たせ、問題提起から解決策の提示、ユーザーが手に入る未来(理想の状態)が伝わる論理的でわかりやすい構成にしましょう。

ランディングページには広告などから一貫したストーリーを持たせることで、ユーザーの興味を引き続けることができます。

PASONAの法則を活用して、ユーザーの心を引きつけるストーリー展開がおすすめです。

リスクの軽減

ユーザーの不安を取り除くことで、コンバージョン率を高めることができます。

購入や申し込みをためらっているユーザーには、返金保証やサポート体制を明示するリスクリバーサルを実施することが効果的です。

具体的な保証内容やサポート体制を示すことで、ユーザーは安心して行動に移りやすくなります。

フォーム一体型LPにする=最近の傾向

ここ最近では、ランディングページ内に直接申し込みフォームを埋め込むスタイルが増えてきました。

これにより、ページ遷移の回数を減らし、申し込みをスムーズに終わらせることができ、ユーザーは迷わず、すぐに申し込みを完了できるため、より高いコンバージョン率が期待できます。

まとめ

LPOは、コンバージョン率を向上させるための重要な手法です。実践することで、ビジネスの成果を大きく向上させることができます。各要素を最適化し、テストを繰り返すことで、より効果的なランディングページを作成することが可能です。

ユーザー目線でのデザインや信頼性の高いコンテンツの提供が、成功の鍵となります。

前回の記事も含めて、超有料級の内容でしたね(自画自賛)。笑

田中

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